麝香
■解説
オスのジャコウジカの腹部にある香嚢(生殖腺)からの分泌物で、晩秋から初冬の交尾期に香嚢が分泌液で満たされます時に香嚢ごと切り取って採取します。
そして、香嚢を乾燥させてから、これを少しづつ削って使用します。
もともとこの分泌物は性フェロモンで、主成分はムスコン(ムスクの化合物)と呼ばれる物質です。
古代において、日本でも性交前に女性の膣に麝香を塗って感度をよくする媚薬が江戸時代に出回っていたそうです。
近代では、麝香から抽出した匂い成分のムスクを使って香水等作っていましたが、皆さんが、ご使用の香水に含まれるムスクはほとんどが合成ムスクだと思われます。
人のワキのからはムスク臭を有する物質が見つかっています。
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